第16回これからの病院経営と患者サービスを考える会

ごあいさつ

平成26年10月吉日

拝啓、時下ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。
師走の大変お忙しい時期に、今年も「これからの病院経営と患者サービスを考える会」へのご参加を皆様にお願いする候となりました。1年の締めくくりを兼ねて、本会を忌憚のない意見交換の場としていただけましたら、望外の喜びです。


さて、平成26年度は、医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等を重点課題に掲げ、充実が求められる分野を適切に評価していく視点など、診療現場にとっては厳しい視点を反映した診療報酬改定で幕開けとなりました。来たるべき2025年問題を視野に入れて、「施設から地域へ、医療から介護へ」と、医療・介護機能の再編成に本格的に取り組もうという意思が込められた内容になっています。今改定で急性期医療機関に示された方針は、7対1入院基本料要件の厳格化により、在院日数、重症度・医療看護必要度、在宅復帰率が導入されました。平たく言えば、「重症の患者を受け入れ、早く良くして早く家へ帰す」というだけのことですが、これは従来のストラクチャー評価から、アウトカム評価に大きく転換したことを意味しています。今後、各医療機関がアウトカム評価に耐え得る体力や能力を開発していくためには、入院~治療~回復~退院までの一連のプロセスを、より円滑に進められる総合的な実力を備えていく必要があります。また、限られた医療資源の中で無駄のない効率的な医療提供体制を構築するために、地域医療連携の役割、機能の拡充がますます重要になったことは衆目の一致するところです。


そこで、今回は診療報酬改定の目指すところに、医療機関がどのように対応すべきかなど、先を見据えた取り組みを実践してこられ、特に地域医療連携や医師事務作業補助者の教育等で御高名な浜松医科大学病院の小林利彦先生(医療福祉支援センター 特任教授)に特別講演をお願い致しました。私どもの日々の活動に不可欠な最新の知見をたくさんいただけるものと確信しております。また、地域医療連携センターの最近のトピックスとして、入院支援室の新設とその活動内容、病床の有効活用のためのマネジメントとそれらの評価について、鹿児島大学病院の取り組みを、副センターの道園久美子先生、江並京子師長に、それぞれ講演していただきます。


「施設から地域へ、医療から介護へ」という急流の中で、医療の本質を見失うことなく、地域住民に支持される医療提供体制について一緒に考える機会をなりますことを願って、ご挨拶に代えさせていただきます。

 

特定非営利活動法人
かごしま保健医療福祉サービスを考える会
理事長 宇都由美子

概要

講座名 第16回これからの病院経営と患者サービスを考える会
開催日時 2014年12月13日(土)12:00~17:30
開催場所 鹿児島大学医学部鶴陵会館
(〒890-8520 鹿児島市桜ヶ丘8丁目35-1 MAP
参加費 一般 3,000円(学生 1,000円)
定員 300名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
申込締切期限 2014年12月1日(月)正午(定員に達し次第、締め切らせていただきます)
主催・共催 特定非営利活動法人 かごしま保健医療福祉サービスを考える会
(NPOアームスかごしま)
鹿児島大学病院 医療情報部

お申し込み

  • FAXでお申込いただくか、 E-mail (kangae16@m2.kufm.kagoshima-u.ac.jp)でお申込下さい。
  • 振込先等について、詳しくは申込書をご確認ください。
  • 参加費の払い戻しは致しかねますので、予めご了承ください。詳細は、事務局までお問合せ ください。
お申し込み・
お問い合せ先
NPOアームスかごしま
 鹿児島大学病院医療情報部内
〒890-8520 鹿児島市桜ヶ丘8-35-1
FAX.099-275-5177
TEL.099-275-5176(平日10時~16時)
E-mail:a-kangaeru@a-kangaeru.jp

プログラム

12:00 開場
12:55 開会の挨拶
13:00~15:15 現場力を高める病院マネジメント
座長:宇都 由美子 鹿児島大学病院 医療情報部
講師:江並 京子氏 同地域医療連携センター 師長
講師:道園 久美子氏 同地域医療連携センター 副センター長
13:00~13:20 座長による趣旨説明
13:20~14:15 講演
新規入院患者の増と手術中止件数の低減による増収を目指した入院支援室の新設とその評価
講師:江並 京子氏
14:15~15:15 稼働実績に応じた診療科別病床配分と共通病床の活用による 病床マネジメント
講師:道園 久美子氏
15:15~15:30 休憩
15:30~16:50 特別講演
病院勤務医による地域貢献・社会貢献のありかた
-院内外におけるチームリーダーとして-
座長:平原 一穂氏 鹿児島市立病院脳神経外科部長・副院長
講師:小林 利彦氏 浜松医科大学医学部附属病院 医療福祉支援センター 特任教授
16:55~17:25 全体討論
17:25 閉会の挨拶

講座・セミナー

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